Diary

【F1】アロンソの矜持 2014年ハンガリーGP

開始前に降った雨により、各チームのタイヤ戦略に大きく影響を与えた。
序盤は全車インターをチョイス。

絶対的優位を維持したロズベルグ。2位以下との差をじわじわ広げていく。

しかし、9周目エリクソンのクラッシュとつづく、グロージャンのクラッシュで長時間のセーフティーカー走行。

ここから、各チームの戦略が大きく変化していく。
タイヤの変更のタイミングによって大きく順位が変動。
多くのチームがドライソフトを選ぶなか、バトンはインターのまま。大丈夫か。
案の定、まったくはまらない作戦で、バトン終了。かわいそう。

23週目に今度は、ペレスがホームストーレートで大クラッシュ。2度目のセーフティーカー導入。

このタイミングで、トップのリカルドと2番手マッサがタイヤチェンジでピットイン。

アロンソがラップリーダー!(今シーズン初じゃない?)

39週目でアロンソが、ソフト。40週目でハミルトンがミディアムをチョイス。

この時点で、「あ~アロンソ」今日もだめか….とあきらめかけたが…

まさか、そのまま30週を走りきる作戦をあのコンサバ・フェラーリが考えていようとは。

終盤ラスト10週のアロンソ、ハミルトン、リカルドの3つ巴のバトル開始で、今年最大の盛り上がりをみせる。

そこからのアロンソの走りがマジすごい。
タイヤをいたわりつつ、後続車とのタイムギャップを調整。隙のない、走りをみせる。

後ろから追うハミルトンも、猛攻を仕掛けるが、フレッシュタイヤの3位リカルドもケアをしなければならないため、なかなか攻めきれない。

タイヤ的にも、マシン的にも圧倒的不利な状況で、約68週目までアロンソはラップリーダーを維持するが、ハミルトンがリカルドにやられると、アロンソには、リカルドをとめるチカラは残されていない。

あっという間に、リカルドがトップへ。

アロンソの戦いはまだ終わらない。

なおも執拗に追いすがる、ハミルトンをなんとかガードし続けるアロンソ。

もうだめだ!とおもったその時に、アロンソに騎兵隊の登場!

ロズベルクがハミルトンの後ろに!

ハミルトンは、この時点で2位はあきらめ、ロズベルクに対するディフェンスに専念。

なんとか、アロンソが今シーズン初の2位表彰台となった。



いや。ほんとうにアロンソってすごいな。と改めておもう。


フェラーリの今シーズンのマシンは(も)、優勝争いするようなパフォーマンスがなく、普通のひとなら、心が折れてしまうことだろう。

それをあきらめず、自分のやれることを最大限おこない、チャンスを待ち続ける。

言葉にすれば簡単なことだが、これを本当にできる人はどれぐらいいるのだろうか。

特に、フェラーリに移籍してからの苦しい状況を必死に絶え、1レース1レース、最大の結果を求めつづける。

結果を出すのがプロフェッショナルって言うヒトもいると思いますが、

長い人生結果を出し続けられることなって無い!とおもいます。

むしろ、うまくいかないことのほうが多いはず。

アロンソは、そんなうまくいかない状況をのなか、常に全力で戦うことのできる、

ぼくたちが見習うべき本当の「プロフェッショナル」だとおもいます。


お願いだから、来シーズンは、競争力のある車を彼に…..

related article

    None Found